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革具

かわぐ
名詞
1
標準
文例 · 用例
そして、まるで酒場の醉ひどれのやうな兵士の集團は濕つた路上に重い靴を引き摺りながら、革具をぎゆつぎゆつ軋らせながら劍鞘を互にかち合せながら、折折寢言のやうな唸り聲を立てながら、まだ五六|里先のN原まで歩かなければならなかつた。
南部修太郎 一兵卒と銃 青空文庫
そして馬の顔の毛や、革具や、目かくしに白砂糖を振りまいたようにまぶれついた。
黒島伝治 青空文庫
汗と革具の匂いをプンとさしていた。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
工人の大蒜や葱の匂いと、兵士の汗と革具の匂いが交錯して、寄宿舎の厚い重たい壁についているようだった。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
この小さな天皇には、ご誕生のときに、ちょうど、鞆といって弓を射るときに左の臂につける革具のとおりの形をしたお盛肉が、お腕に盛りあがっておりました。
鈴木三重吉 古事記物語 青空文庫
ただ隅ッこの暗い処にリヤトニコフがたった一人でションボリと、革具の手入れか何かをしていましたが、私を見ると急に立ち上って、何やら意味ありげに眼くばせをしながら外へ引っぱり出しました。
夢野久作 死後の恋 青空文庫
源吉は寒さのためにかじかんだ手を口にもつて行つて息をふきかけながら、馬小屋から、革具をつけた馬をひき出した。
小林多喜二 防雪林 青空文庫
馬はしつぽで身體を輕く打ちながら、革具をならして出てきた。
小林多喜二 防雪林 青空文庫