京人形
きょうにんぎょう
名詞
標準
Kyoto doll
文例 · 用例
「しかし、土地にも因るだろうが、奥州の原か、飛騨の山で見た日には、気絶をしないじゃ済むまいけれど、伊勢というだけに、何しろ、電信柱に附着けた、ペンキ塗の広告まで、土佐絵を見るような心持のする国だから、赤い唐縮緬を着た姐さんでも、京人形ぐらいには美しく見える。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
中にね、――潰島田に水色の手柄を掛けた――年数が経って、簪も抜けたり、その鬢の毛も凄いような、白い顔に解れたが――一重桜の枝を持って、袖で抱くようにした京人形、私たち妹も、物心覚えてから、姉に肖ている、姉さんだ姉さんだと云い云いしたのが、寂しくその蜜柑箱に立っていた。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
あの京人形の女生徒の、「サタン退けツ」「前列進め」なぞは、其の時分、幾度繰返したか分りません。
— 泉鏡花 『いろ扱ひ』 青空文庫
意気筋では、よくは存じませぬが、江戸前の「ツンケン型」、上方式の「京人形型」、「オキャーセ型」、「アキマヘン型」、「バッテン型」なぞいうのが、その地方地方のこうした社会の気前を代表しているのだそうであります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
……縞の羽織、前垂掛だが、折目正しい口上で、土産に京人形の綺麗な島田と、木菟の茶羽の練もの……大贔屓の鳥で望んだのですが、この時は少々|擽ったかった。
— 泉鏡花 『白花の朝顔』 青空文庫
やがて、その京人形に、停車場まで送られて、木菟が。
— 泉鏡花 『白花の朝顔』 青空文庫
「たしか、今度の二番目の外題も、京人形。
— 泉鏡花 『白花の朝顔』 青空文庫
……つきましては、いずれ楽屋へもお供をいたしますが、そのおつれ様……その、京人形様。
— 泉鏡花 『白花の朝顔』 青空文庫
作例 · 標準
おばあちゃんの誕生日プレゼントに、精巧な作りの京人形を贈ったんだ。とても喜んでくれたよ。
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この京人形は、平安時代の貴族の衣装を忠実に再現しているんだって。職人さんの技が光るね。
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京人形の工房を見学させてもらった。一つ一つ手作りで、表情に個性があって愛着が湧くね。
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