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捲起

捲起
名詞
1
標準
文例 · 用例
板に上ると、その機会に、黒雲を捲起して、震動雷電……」「さあ、出掛けよう。
泉鏡花 南地心中 青空文庫
彫像の成つた時、北の一天、俄かに黒雲を捲起こして月夜ながら霰を飛ばした。
泉鏡太郎 神鑿 青空文庫
越後の海は、冬、暗い雲にとざされ、北から来る風が波を捲起した。
新美南吉 良寛物語 手毬と鉢の子 青空文庫
そうして同博士は今や、一代の智脳と精力を傾注しつつ、その怪事件を捲起した裏面の怪人物に対する、戦闘準備を整えているところですから……。
夢野久作 ドグラ・マグラ 青空文庫
天魔鬼神も倒退三千里に及ぶ奇談を到る処に捲起して行ったらしい。
夢野久作 近世快人伝 青空文庫
そのために支那から俳優を招くという事が一般に伝わると、真剣な意味で非常な輿論を捲起した。
夢野久作 街頭から見た新東京の裏面 青空文庫
日本の言文一致の先駆者(あるいは創始者)として文壇の風雲を捲起した一代の才人の終焉として何たる悲惨の逸事であろう。
内田魯庵 美妙斎美妙 青空文庫
桜林のあちこちからは、行列の練り歩くに伴れてドツといふ哄笑のざわめきが捲起つてゐた。
牧野信一 創作生活にて 青空文庫