寄せ掛ける
よせかける
動詞-一段動詞-自動詞
標準
to rest or lean against
文例 · 用例
彼女は、両足に力がなくなり危く倒れようとするのを、壁に身をよせかけることでやっとこらえていた。
— 菊池寛 『第二の接吻』 青空文庫
殊に千鶴子への態勢を構えるとき、ぴたりと矢代に身体をよせかける千鶴子のなまめかしさが、妙に敵意の残酷さを久慈に抱かせ、彼は廻すハンドルに手心も加えず突き放すのだった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
」 千鶴子は首を縮め俯向いて笑うと、それからは少し身を矢代の方へよせかけるようにして来た。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
岩山の崖によせかけるやうにしてたてられた粗末な庵で、表の戸はしまつてゐて、海の方に小さな窓が一つ開いてゐて、中はひつそりとしてゐます。
— 豊島与志雄 『エミリアンの旅』 青空文庫
「じゃ、かして」 その外套を羽織って伸子は窓とうしろの羽目の隅に肩をよせかけるようにして目をつぶった。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫