小帆
らがー
名詞
標準
文例 · 用例
独艦が出没する南太平洋を縫い、ともかく小帆船ながら新領諸島と、濠洲間の聯絡を絶やさなかったのは偉い。
— 小栗虫太郎 『「太平洋漏水孔」漂流記』 青空文庫
大帆小帆列を爲して上り來たる。
— 大町桂月 『川魚料理』 青空文庫
この町の一流の紳士が、小帆船を一隻仕立てゝ、私と一しょに行ってくれました。
— GULLIVER'S TRAVELS 『ガリバー旅行記』 青空文庫
中川教官は、青年時代、アメリカ捕鯨帆船に乗り組んで、鯨を追い、帰朝後、ラッコ船の船長となって、北方の海に、オットセイやラッコをとり、それから、報効義会の小帆船、龍睡丸の船長となられた。
— 須川邦彦 『無人島に生きる十六人』 青空文庫
これは、龍睡丸にかぎらず、北日本の漁船や小帆船は、みな、こんなありさまであった。
— 須川邦彦 『無人島に生きる十六人』 青空文庫
日本へ帰ろうとすれば、この大西風にさからって、千カイリ以上も、大風と大波とをあいてに、折れた帆柱、ゆるんだ索具の小帆船が、戦わなければならない。
— 須川邦彦 『無人島に生きる十六人』 青空文庫
ぎゃくの海流と、風とを乗りきって、二千カイリにちかい航海のできる小帆船が、遭難船といえますか。
— 須川邦彦 『無人島に生きる十六人』 青空文庫
コロンブス發見以來の新興國民は、イギリスのクツクの探險報告でアラスカ沿岸のおびただしい獵虎の棲息と、それがロシヤ人にだけ獨占されてゐるのを知つて、命知らずのヤンキーたちは小帆船を驅つて殺到してゐた。
— 徳永直 『光をかかぐる人々』 青空文庫