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靄然

あいぜん
副詞-と形容詞-たる
1
標準
hovering like mist or clouds
文例 · 用例
だから、武将中最も教養あり、その詩に、簷外風光分外薪|捲簾山色|悩吟身孱願亦|有娥眉趣一笑靄然|如美人 歌に、さみだれに庭のやり水瀬を深み浅茅がすゑは波よするなり立ち並ぶかひこそなけれ桜花松に千歳の色はならはで 詩の巧拙は自分には分らないが、歌は武将としては上乗の部であろう。
菊池寛 川中島合戦 青空文庫
貫一はこの絵を看る如き清穏の風景に値ひて、かの途上険き巌と峻き流との為に幾度か魂飛び肉銷して、理むる方無く掻乱されし胸の内は靄然として頓に和ぎ、恍然として総て忘れたり。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
しかも多少の程度において、和気|靄然たる翻弄を受けるようにこしらえられている。
夏目漱石 三四郎 青空文庫
しかも多少の程度に於て、和気|靄然たる翻弄を受ける様に製らへられてゐる。
夏目金之助 三四郎 青空文庫
しかれども春色|靄然たる平原曠野に出ずるときにおいてはもし何物がもっとも不必要なるいな厄介者なるかと問わば必ずこの綿衣ならざるべからず。
徳富蘇峰 将来の日本 青空文庫
いかに靄然たる春風のために化せらるるあたわざる頑石といえども、この切迫なる勢いのために化せらるるべし。
徳富蘇峰 将来の日本 青空文庫
嘗て彼女の写真を見るに、豊頤、細目、健全、温厚の風、靄然として掩うべからざるものあり。
徳富蘇峰 吉田松陰 青空文庫
靄然として暮色の迫るところ。
乾雲坤竜の巻 丹下左膳 青空文庫
作例 · 標準
早朝の湖面には、靄然たる霧が立ち込めていた。
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深い谷底から、靄然と雲が湧き上がり、山々を覆い尽くした。
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遠い記憶の中の故郷は、いつも靄然として鮮明ではない。
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前途は靄然として、何が起こるか予測できない不安が広がっていた。
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2
標準
gentle
作例 · 標準
靄然と立ち込める霧が、庭園に幻想的な美しさを添えていた。
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歴史を感じさせる古刹は、常に靄然たる静寂に包まれている。
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夕暮れの光が靄然と差し込み、部屋全体を柔らかな色に染め上げた。
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彼の物腰は常に靄然としており、周りの人々に安らぎを与えた。
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