角樽
つのだる
名詞
標準
two-handled keg
文例 · 用例
家号|披露目をしてから、一日おいて自前びろめをしたのだったが、その日は二日ともマダムの常子も様子を見に来て、自分は自分で角樽などを祝った。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
……お悦がその姿で、……ここらでは今でも使う――角樽の、一升入を提げていたからである。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
……ここへ見当を着けたお悦が、まだ驚いた事には、――紅屋で振舞った昨夜の酒を、八郎が地酒だ、と冷評したのを口惜がって、――地酒のしかも「剣」と銘のある芳醇なのを、途中で買って、それを角樽で下げていたのであるから。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
」 持てとも言わず、角樽を柳の枝に預けると、小褄をぐい、と取った緊った足の白いこと。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
下のかたの路地口より左官屋勘太郎、三十二三歳、身綺麗にいでたち、角樽と鯣をさげて出づ。
— 岡本綺堂 『權三と助十』 青空文庫
)與助 おゝ、角樽に鯣……。
— 岡本綺堂 『權三と助十』 青空文庫
……兎に角樽野は、怪し気な熱情に駆られた悲惨な「観客」であつた。
— 牧野信一 『籔のほとり』 青空文庫
――それで樽野の一刹那の愚かな不吉な妄想も消え失せたから好かつたものの、一瞬前の逆上が続いたら、何んなかたちになつて現れたか知れないが兎も角樽野は平穏な己れの姿を再び此処に見出さなかつたらう。
— 牧野信一 『円卓子での話』 青空文庫
作例 · 標準
「結納の席には、お祝いの印として朱塗りの角樽が用意された。」
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「神社の境内には、奉納された立派な角樽が並べられている。」
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「伝統的な儀式で、角樽から注がれたお酒を列席者全員で頂いた。」
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