隣人愛
りんじんあい
名詞
標準
neighborly love
文例 · 用例
キリストの愛、などと言い出すのは大袈裟だが、あのひとの教える「隣人愛」ならばわかるのだが、恋愛でなく「異性を愛する」というのは、私にはどうも偽善のような気がしてならない。
— 太宰治 『チャンス』 青空文庫
相互の尊敬というものであろうか、隣人愛とでもいうものであろうか、或いは、正義とでもいうべきものであろうか、いやいや、そんな気持をみんなひっくるめた何かぼんやりして、もっと大きいもののような気がする。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
隣人愛の教説者として有名な無腸公子の講筵に列したときは、説教半ばにしてこの聖僧が突然|饑えに駆られて、自分の実の子(もっとも彼は蟹の妖精ゆえ、一度に無数の子供を卵からかえすのだが)を二、三人、むしゃむしゃ喰べてしまったのを見て、仰天した。
— 中島敦 『悟浄出世』 青空文庫
民族意識とか隣人愛とか、神とか宗教とか、そんなものは第一に踏みつけてしまふべきだ。
— 北條民雄 『覚え書』 青空文庫
(二) 所謂「隣人愛」(〔Na:chstenliebe〕)はこの意味においてのみアガペーの實現形態となり得る。
— 波多野精一 『時と永遠』 青空文庫
隣人愛というものが、どこまで持ちこたえられるものか、神というものが、窮極まで信じられるものか、どうか、そんなことが、やはり問題になっているから……。
— 豊島与志雄 『傷痕の背景』 青空文庫
――トルストイの豪いのは、隣人愛でも、無抵抗主義でもない。
— 豊島与志雄 『傷痕の背景』 青空文庫
美人で働き者の嫁が、姑と小姑にいぢめられながらも、良人と隣人愛に生き、やがて良人の応召によつて、めでたしとなる。
— 坂口安吾 『長篇小説時評』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、宗教的な信条から、常に隣人愛の精神を大切にしている。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
どのような状況でも、まずは隣人愛をもって接することが、平和な社会への第一歩だ。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
「汝の隣人を愛せよ」という言葉は、多くの文化や思想において重要な教えとされている。
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