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せん
名詞
1
標準
文例 · 用例
間の中央に、長さ二三尺、幅これに半ばしたる爐あり。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
ドストウエフスキイの事、のことなどに就いて語られたと記されてある。
木下杢太郎 パンの会の回想 青空文庫
その二百 西洋の屋は石を以て築き起すから、縦ひ天災|兵燹を閲しても、崩壊して痕跡を留めざるに至ることは無い。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
昔し或る学者が何とかいう智識を訪うたら、和尚両肌を抜いでを磨しておられた。
夏目漱石 吾輩は猫である 青空文庫
そこで学者は驚ろいて、なんぼ名僧でもを磨して鏡とする事は出来まいと云うたら、和尚からからと笑いながらそうか、それじゃやめよ、いくら書物を読んでも道はわからぬのもそんなものじゃろと罵ったと云うから、主人もそんな事を聞き噛って風呂場から鏡でも持って来て、したり顔に振り廻しているのかも知れない。
夏目漱石 吾輩は猫である 青空文庫
例へば西郷南洲の逸題に、幾歴辛酸志始堅    幾たびか辛酸を歴て志始めて堅し、丈夫玉碎慚全    丈夫玉砕、全を慚づ。
河上肇 閑人詩話 青空文庫
と云ふのがあり、全は瓦全としたいところを、平仄の関係で仄字の瓦を避けたのだが、日本人が日本人に読んで貰ふつもりで書かれたものなら、ここなどは平仄の規則を破つて、吾々の耳に慣れた瓦全を用ふる方がよく、それに玉砕に対して瓦全といふ言葉はあるが、全などいふ成語はない筈でもある。
河上肇 閑人詩話 青空文庫
ここも紫檀の椅子机が、清らかに並べてありながら、冷たい埃の臭いがする、――やはり荒廃の気が鋪の上に、漂っているとでも言いそうなのです。
芥川龍之介 秋山図 青空文庫