階建
かいだて
接尾辞
標準
n-storied building
文例 · 用例
北の二階建の方では見知りの町の人たちや富沢先生だ富沢先生だとか云って囁き合ってゐる村の人たち、南の診察室や手術室のある棟には十三才の聖女テレジアといった風の見習ひの看護婦たちが行ったり来たりしてゐたし、それにおれはおれの創造力に充分な自信があった。
— 宮沢賢治 『花壇工作』 青空文庫
また構造物の模型実験が従来はいわゆる力学的相似にかまわず行われているのに飽き足らず、この点について合理的な模型を作る方法を考案し、その一例としてパラフィンの混合物で二階建日本家屋の模型を作りその振動を験測したりした。
— 寺田寅彦 『工学博士末広恭二君』 青空文庫
芝生の庭を挾んだ向うには、水色のペンキで塗つたこつちと同じやうな二階建の病室の棟が立つてゐた。
— 南部修太郎 『病院の窓』 青空文庫
新しい二階建だった。
— 黒島傳治 『老夫婦』 青空文庫
赤い煉瓦の三階建だった。
— 黒島傳治 『穴』 青空文庫
日本の家屋が木造を主として発達した第一の理由はもちろん至るところに繁茂した良材の得やすいためであろう、そうして頻繁な地震や台風の襲来に耐えるために平家造りか、せいぜい二階建てが限度となったものであろう。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
」 玉田は、頸をあげて、二階建の病院を見まわした。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
あるいはまた大概の学校は周囲が広い明き地に囲まれているために風当たりが強く、その上に二階建てであるためにいっそういけないという解釈もある。
— 寺田寅彦 『天災と国防』 青空文庫