雑戸
ざっこ異読 ぞうこ
名詞
標準
tradesman (in the ritsuryō system)
文例 · 用例
朝妻手人龍麻呂が雑戸を免ぜられて、天語連の姓を賜はつた(続紀養老三年)のは、其芸を採用する為であつて、部曲制度の厳重な時代ではあつたが、官命で転職させて、相応した姓を与へたのである。
— 唱導的方面を中心として 『国文学の発生(第四稿)』 青空文庫
才芸の徒は雑戸で、其位置は良民より下るが、社寺の伶人は更に下つて、神人・童子であつた。
— 唱導的方面を中心として 『国文学の発生(第四稿)』 青空文庫
触穢禁忌の思想が次第に濃厚になって来た時代の大宝令において、形式から云えば諸陵寮の雑戸の一つに置かるべき筈の陵戸が、特に奴婢の徒とともに賤民の列に下された事はよくこれを説明している。
— 喜田貞吉 『間人考』 青空文庫
しかし実際にはその中の或るものがなお雑戸或いは品部として取り残され、特に触穢の嫌忌を被る陵戸の徒は賤民の列に下された。
— 喜田貞吉 『間人考』 青空文庫
大化以後においては原則として一切の部曲は解放せられ、公民の戸籍に編成せられて口分田の班給を受け、ことごとく農民すなわち大御田族となった筈であるが、事実において品部雑戸なるものが取り遺され、また賤民の階級は依然として認められた。
— 喜田貞吉 『間人考』 青空文庫
この品部雑戸なるものは、その名称こそ伝わらざれ、当然間人階級なるべきものである。
— 喜田貞吉 『間人考』 青空文庫
しかもその雑戸は、国法上天平十六年に解放せられて平民と同じくなり、無論品部と謂われたものも同じ取扱いを受けたものと思われるが、中にはなお因襲によりて、その或るものが依然社会の軽視を免れず、おそらく時に「中間」の称を以て呼ばれていたものらしい。
— 喜田貞吉 『間人考』 青空文庫
部曲と云い、雑戸と云い、非人と云い、農人と云うもの、多くはこれと因縁を持っている。
— 喜田貞吉 『間人考』 青空文庫
作例 · 標準
律令制下では、一般の農民とは異なる雑戸という身分の人々がいた。
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雑戸は特定の技術や労役を提供する職能集団だった。
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彼は雑戸の研究を通じて、古代社会の構造を解き明かそうとしている。
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