竜女
りゅうにょ
名詞
標準
文例 · 用例
竜神、竜女も、色には迷う験し候。
— 泉鏡花 『貝の穴に河童の居る事』 青空文庫
」 ああ、その剣ケ峰の雪の池には、竜女の姫神おわします。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
」 唯今、七彩五色の花御堂に香水を奉仕した、この三十歳の、竜女の、深甚微妙なる聴問には弱った。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
村で旧家染みた家であって四隣の憎しみを受けたものは小沼の竜女の郷方だと噂に立てられることがよくあった。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
「あの家は小沼の竜女の血筋の家だ」「それだから人情に外れてるのだ」、噂は安宅先生の家の上に立てられて来た。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
小学校などに行っていて、同輩と口争いでもすると直ぐ二言目には小沼の竜女の血筋云々が相手の子供の口から出るのですから――」 多勢に無勢である。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
沼に身を投げた竜女を弔うため、麓の村では毎年、命日に赤飯を蒸してこの沼に投げ込んでやるのですが、赤飯は失せて、容器の殻だけが渚に漂い寄る、それがこれですという案内人の説明でした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
七歳の竜女とやらじゃ。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫