柘榴
ざくろ異読 せきりゅう・じゃくろ・ザクロ
名詞多音語
標準
pomegranate (Punica granatum)
文例 · 用例
)ひるの青金の黄銅鉱や方解石に柘榴石のまじった粗鉱の堆を考えながら富沢は云った。
— 宮沢賢治 『泉ある家』 青空文庫
柘榴 人の心もやゝ倦む頃の天に打対ひて、青葉のあちこち見ゆる中に、思切つたる紅の火を吐く柘榴の花こそ眼ざましけれ。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
二|間あるかなしの庭に、植木といったら柘榴か何かの見すぼらしいのが一株塀の陰にあるばかりで、草花の鉢一つさえない。
— 寺田寅彦 『イタリア人』 青空文庫
鏡のような皿のスープにうら恥かしきわが相貌を可憐なるこの餓鬼達が写す時給仕は、柘榴程の大きさの割切りにした牛の骨を運んで来た。
— 岡本かの子 『食魔に贈る』 青空文庫
白地に、藍の琴柱霞がちら/\とする間もなく、不意に衝と出た私たちから隱れるやうに、朱鷺の伊達卷ですつと立つ時、はらりと捌いた褄淺く、柘榴の花か、と思ふのが散つて、素足が夕顏のやうに消えた。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
」 柘榴の花が、パツと散る。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
が、子の口と、母の胸は、見る見る紅玉の柘榴がこぼれた。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
実にこそその顔は、爛々たる銀の眼一|双び、眦に紫の隈暗く、頬骨のこけた頤蒼味がかり、浅葱に窩んだ唇裂けて、鉄漿着けた口、柘榴の舌、耳の根には針のごとき鋭き牙を噛んでいたのである。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
作例 · 標準
庭の柘榴が熟してパカッと割れ、中から赤い宝石のような実が覗いている。
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甘酸っぱい柘榴のジュースを飲んで、午後の疲れをリフレッシュした。
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彼女の唇は、まるで熟した柘榴のように鮮やかな色をしていた。
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