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御溝

みかわ
名詞
1
標準
文例 · 用例
篋の内に朱書あり、之を読むに、応文は鬼門より出で、余は水関御溝よりして行き、薄暮にして神楽観の西房に会せよ、とあり。
幸田露伴 運命 青空文庫
道士の霊夢、御溝の片舟、噫又何ぞ奇なるや。
幸田露伴 運命 青空文庫
此夜、三條大路を左に、御所の裏手の御溝端を辿り行く骨格|逞しき一個の武士あり。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
御溝を挾んで今を盛りたる櫻の色の見て欲しげなるに目もかけず、物思はしげに小手叉きて、少しくうなだれたる頭の重げに見ゆるは、太息吐く爲にやあらん。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
御溝の那方に長く曳ける我影に駭きて、傾く月を見返る男、眉太く鼻隆く、一見|凜々しき勇士の相貌、月に笑めるか、花に咲ふか、あはれ瞼の邊に一掬の微笑を帶びぬ。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
御溝を挾んで今を盛りたる櫻の色の見て欲しげなるに目もかけず、物思はしげに小手|叉きて、少しくうなだれたる頭の重げに見ゆるは、太息吐く爲にやあらん。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
そして、庭と大屋根、水と欄とを、およそ幾棟か知れぬほど巧みに組みあわせた後宮建築の廊を、いかにも王妃の艶とは、この女性にきらめいている物かとばかり、御溝水のせせらぎと共に歩んで行くのだった。
婆娑羅帖 私本太平記 青空文庫