圧痛
あっつう
名詞
標準
oppressive pain
文例 · 用例
またもう一つは、全身の圧痛部と筋反射を調べる事なんだ」 そうして、伸子が階下に運ばれてしまうと、法水は一息|莨の烟をグイと喫い込んでから、「ああ、この局面は、僕にとうてい集束出来そうもないよ」と弱々しい声で呟くのだった。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
だが、中江にしてみれば、彼女が時々胃部や腹部に鈍痛を感じ而もその鈍痛があちこち移動することや、また胸部に圧痛を覚えたりすることなどが、彼女の健康の全般的の衰微を暗示するように思われ、どこか一定の箇処の病兆よりも、一層気にかかるのであった。
— 豊島与志雄 『立枯れ』 青空文庫
ところが、昭和十二年末ごろから、年々かような患者を見うけることが急速に、かつ、非常に多くなって、殊に感冒患者はほとんど肝臓肥大で圧痛あることが普通のこととなったのであります。
— 坂口安吾 『肝臓先生』 青空文庫
小生診察の流行性感冒患者に亜黄疸又は中等度の黄疸があって肝臓の肥大ならびに圧痛を伴うことに気付いてから四五年、急激にかような患者が増加いたしております。
— 坂口安吾 『肝臓先生』 青空文庫
それは流行性感冒に随伴して起る肝臓炎で、肥大と圧痛をともない、伝染力をもっていますが、その病源菌はまだ分っておりません。
— 坂口安吾 『肝臓先生』 青空文庫
戦禍ここに至りてきわまれり 大陸の流感性肝臓炎は海をわたりて侵入せるなり 日本全土の肝臓はすべて肥大して圧痛を訴えんとす 道に行き交う人を見てはあれも肝臓ならむこれも肝臓ならむと煩悶し 患者を見れば急いで葡萄糖の注射器をにぎり 肝臓の肥大をふせげ!
— 坂口安吾 『肝臓先生』 青空文庫
下のもがきへ、窒息を思わす圧痛を加えつつ、膝の関節で、高氏の右の手くびを、抑えていた。
— あしかが帖 『私本太平記』 青空文庫
作例 · 標準
毎日、圧痛について考えています。
我が社の圧痛戦略は重要です。
圧痛の原理は複雑である。
圧痛という言葉が頭から離れない。