きびきび
きびきび
副詞
標準
文例 · 用例
叙事詩は男性的なものであるから、極めて強い語勢をもった、音律のきびきびした音律でなければ、到底表現が不可能である。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
独逸語の音律は、ニイチェが非難した如く軍隊の号令的で、どこまでも男性的にきびきびしており、音語が挑戦的に肩を張ってる。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
なぜならそれらの文語詩には、すくなくとも朗吟に堪える音律があり、よりきびきびとした、弾力と屈折のある、魅力に富んだ美があったから。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
口語の「である」に対し、文章語の「なり」が如何に簡潔できびきびしているか。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
すべての比較に於て、文章語は弾力に富み、屈折と変化を有し、簡潔できびきびしている。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
男らしく、きびきびしていた。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
非常に面白いお伽噺の話の節が、手際よくきびきびと運ばれて行く、そのテンポの緩急が宜しきを得ている。
— 寺田寅彦 『映画雑感(5)』 青空文庫
渋い色金紗の羽織がきちんと身に合い、手首のしまったきびきびした才人めいた風采が聡明そうに秀でた額にかかる黒髪と共にその辺の空気を高貴に緊密にして居た。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫