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名詞
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標準
文例 · 用例
僕は港の方へ行かう空氣のやうに蹌として波止場の憂鬱な道を行かう。
萩原朔太郎 定本青猫 青空文庫
いかに惱ましき人生の雨景を蹌することよ。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
珈琲店 醉月坂を登らんとして渇きに耐へず蹌として醉月の扉を開けば狼藉たる店の中より破れしレコードは鳴り響き場末の煤ぼけたる電氣の影に貧しき酒瓶の列を立てたり。
萩原朔太郎 氷島 青空文庫
我れ獨り後に殘り、蹌として父の居る上州の故郷に歸る。
萩原朔太郎 氷島 青空文庫
めくままに静もりを保ち、聊か儀文めいた心地をもつてわれはわが怠惰を諫める、寒月の下をゆきながら、陽気で坦々として、しかも己を売らないことをと、わが魂の願ふことであつた!
中原中也 寒い夜の自我像 青空文庫
めくままに静もりを保ち、聊かは儀文めいた心地をもつてわれはわが怠惰を諫める寒月の下を往きながら。
中原中也 山羊の歌 青空文庫
彼女の、コムパスは酔眼朦朧たるものであり、彼女の足は蹌々々として、天下の大道を横行闊歩したのだ。
葉山嘉樹 労働者の居ない船 青空文庫
(会釈して、縁側に出て、はきものを捜す)(野中)(蹌と立ち上り)僕も行く。
―――一幕三場 春の枯葉 青空文庫