小駅
こえき
名詞
標準
文例 · 用例
が、そうすると、深山の小駅ですから、旅舎にも食料にも、乗客に対する設備が不足で、危険であるからとの事でありました。
— 泉鏡花 『雪霊続記』 青空文庫
その山間の小駅から、くねくね曲った山路を馬車にゆられて、約二十分、谷間の温泉場に到着した。
— 太宰治 『火の鳥』 青空文庫
その山間の小駅から、くねくね曲つた山路を馬車にゆられて、約二十分、谷間の温泉場に到着した。
— 太宰治 『火の鳥』 青空文庫
かつて私の或る知人が、シベリヤ鉄道の旅行について話したことは、あの満目|荒寥たる無人の曠野を、汽車で幾日も幾日も走った後、漸く停車した沿線の一小駅が、世にも賑わしく繁華な都会に見えるということだった。
— 散文詩風な小説 『猫町』 青空文庫
たゞ見る此一小駅は森林に囲まれて居る一の孤島である。
— 國木田独歩 『空知川の岸辺』 青空文庫
すくない乗客はたいてい一つ手前の駅で降りてしまうので、その寂しい小駅に降り立つ人影は跫音もせぬくらいまばらである。
— 織田作之助 『道』 青空文庫
此処小駅ながら近来海水浴場開けて都府の人士の避暑に来るが多ければ次第に繁昌する由なり。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
夏の水 松任より柏野水島などを過ぎて、手取川を越ゆるまでに源平島と云う小駅あり。
— 泉鏡花 『一景話題』 青空文庫