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曲筆

きょくひつ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
1
標準
misrepresentation
文例 · 用例
永楽の時、史に曲筆多し、今いずくにか其実を知るを得ん。
幸田露伴 運命 青空文庫
建文永楽の間、史に曲筆多し、今|新に史徴を得るあるにあらざれば、疑を存せんのみ、確に知る能わざる也。
幸田露伴 運命 青空文庫
こんな次第で、私は檢事の聞取書なる者は、殆ど檢事の曲筆舞文、牽強附會で出來上つてゐるだらうと察します。
‘V NAROD’ SERIES’ A LETTER FROM PRISON 青空文庫
しかし収は曲筆して同世の故旧に私したのである。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
そんなこととは夢にも知らない族王が、その曲筆の訳文を見て、そうか、これならいいだろうというんでにこにこ署名をしようもんなら、ドイツはたちまち儲け物だ。
牧逸馬 戦雲を駆る女怪 青空文庫
これ正しく原書の意と背馳し、誤謬を後世に傳へたるものと謂ふべく、本朝の史家が女王國の方位に就いて正當の解釋を得ざりしは、全く此曲筆に基く。
白鳥庫吉 倭女王卑彌呼考 青空文庫
スタンダールは“カストロの尼僧院長”の序文で、曲筆の価値がこれ以上認められた時代も、これ以上金になった時代も嘗つてなかったと書いているが、あたしはそんな無邪気な言いのがれをしているのではない。
久生十蘭 だいこん 青空文庫
とりわけフランスでは、ルイ王朝の没落から、革命、第一帝政、王政復古、第二帝政と極から極へはげしく揺れては揺れかえした約一世紀の間、お抱えの歴史家は殊更に卑劣な曲筆を弄し、市民は検閲を経た出版などにはうんざりしていたので、まさに肺腑をつかれる思いというところだったろう。
久生十蘭 フランス伯N・B 青空文庫