にゅっと
にゅっと異読 にゅうっと・ニュッと・にょっと・ニョッと・ニュウッと
副詞
標準
suddenly (stick out, appear, extend, etc.)
文例 · 用例
」あの人は無理に笑ってみせようと努めたようだが、ひくひく右の頬がひきつって、あの人の特徴ある犬歯がにゅっと出ただけのことである。
— 太宰治 『女の決闘』 青空文庫
くだんの新内、薄化粧の小さな顔をにゅっと近よせ、あたりはばかるひそひそ声で、米屋、米屋、と囁いた。
— 太宰治 『狂言の神』 青空文庫
朝っぱらから酒がはいっているらしく、顔じゅうあぶらが浮いていて、雨でもないのにまくり上げた着物の裾からにゅっと見えている毛もじゃらの足は太短かく、その足でドスンドスンと歩いて行く。
— 織田作之助 『四月馬鹿』 青空文庫
江戸の山の手に住んでいる侍の一人が、某日の黄昏便所へ往って手を洗っていると手洗鉢の下の葉蘭の間から鬼魅の悪い紫色をした小さな顔がにゅっと出た。
— 田中貢太郎 『通魔』 青空文庫
八重ちゃんはいつもエプロンの袖から白い腕をにゅっと出して、それが生々しく魅力があった。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
指をもぞもぞさせていると思えば、手がにゅっと出てきた。
— THE RED-HEADED LEAGUE 『赤毛連盟』 青空文庫
所謂「落ち」を、ひた隠しに隠して、にゅっと出る、それを、並々ならぬ才能と見做す先輩はあわれむべき哉、芸術は試合でないのである。
— 太宰治 『如是我聞』 青空文庫
ここにはお秋お冬おふたりの評判娘がおるはずだがと思っておりましたら、にゅっと障子の穴から女の手が出たんでござります。
— 朱彫りの花嫁 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
驚いたことに、箱からにゅっとヘビが顔を出した。
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地面からにゅっと生えたキノコを見つけた。
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舞台の幕が上がると、主役がにゅっと現れて観客を沸かせた。
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