女に甘い
おんなにあまい
表現形容詞
標準
spoony
文例 · 用例
第二に女の世の中は今の男の世の中ほど、女に甘いはずはありませんから。
— 芥川龍之介 『二人小町』 青空文庫
するとその男は、だんだん私の話に釣り込まれてしまい、初めの変に四角張っていた様子はいつか次第に打ち融けて、私の話が惚気ばなしのようになって来ると、たまらず、噴き出しながら、「君は女に甘い。
— 近松秋江 『狂乱』 青空文庫
しかし、思うに、裁判という世界一番の堅ゾウすらも女に甘いのは、これは女がまだ至らないからである。
— 坂口安吾 『明日は天気になれ』 青空文庫
キサマの相には、女に甘いところがある。
— 坂口安吾 『現代忍術伝』 青空文庫
三好夫人 (虚をつかれた形で、ぐつと上気せ)あなたが、あなたが、此の女に甘いことでもおつしやつたんでせう。
— 岸田國士 『写真(一幕)』 青空文庫
女に甘いことにかけては、日本一だろうと思う八五郎を、この家へ用心棒に泊めて置いたのがおれの間違いさ」「親分」「まア、変な顔をするなよ、八。
— 怪盗系図 『銭形平次捕物控』 青空文庫
その上、自分の身に疑ひがかゝりさうになつて、あわてて俺のところへ飛び込んで來たのはどういふわけだらう、――俺は餘つ程若い女に甘いとでも思はれるのかな」 平次は眞劍にそんなことを考へてゐるのでせう。
— 鬼の面 『錢形平次捕物控』 青空文庫
どうも親分は、時によると、女に甘い生地が出るンでいけねえや」 女気がないとみえて、ひとり、箱膳を隅ッこへ出し、ザクザク湯漬けを食べながら、箸休めのグチでした。
— 吉川英治 『江戸三国志』 青空文庫