木生
もくせい
名詞
標準
文例 · 用例
遠く望めば山の形|恰かも円筒を立てたるがごとく、前面は直立せる千丈の絶壁、上部は鬱蒼として樹木生茂っている。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
往方は遙なるに、禿げたる巖の面には麪包の木生ふることなし。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
されど彼魔窟といふところには、舟人|辭みて行かじといふを、公子強ひて説き勸め、草木生ひたりと見ゆる岸邊をさして漕ぎ近づかせしに、程近くなるに從ひて、人の僵れ臥したりと覺しきを認め、さてこそ我を救ひ取り給ひしなれ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
日暮れた頃、城中三の丸辺から火が挙がるのを寄手見て失火であろうと推測したが、豈計らんや生木生草を焼いて、寄手の地下道をくすべて居たのであった。
— 菊池寛 『島原の乱』 青空文庫
一金五圓也 上原政之助氏一金一圓也 柏田蕗村氏(校了の日 印刷所の二階にて 啄木生)(明42・2「スバル」二)
— 石川啄木 『消息』 青空文庫
年|歴た物で鼻|尖に白毛生じ、背には小木生じて花の白く咲けるよりこの名を負いしという。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
この泥自ずから身毛に留まってこれに木生ぜしなりと。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
山一面に灌木生ひたるが、上の方には、まだ若き杉多くつらなる。
— 大町桂月 『石田堤』 青空文庫