判者
はんじゃ
名詞
標準
judge (of literary contests)
文例 · 用例
残りの大多数の人たちは、そういう少数の信用ある批判者の批判の結果だけをそのままに採用して、そうしてその論文のアブストラクトと帰結とだけを承認することになっている。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
ただそれらの間の優劣を区別する場合の目標は、著者の主観によって選まれた問題の構成のしかたとその解法の選択いかんによって決定されるのであって、この優劣判断の際には、また審判者の個性のいかんによって、必ずしも衆議一決というわけに行かない場合がある。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
愚弄に報ゆるに愚弄をもってし、当てこすりに答えるに当てこすりをもってする事のできる場合には用はないが、無言な正義が饒舌な機知に富んだ不正に愚弄される場合の審判者としてこの二つの品が必要である。
— 寺田寅彦 『丸善と三越』 青空文庫
第十一回目のラウンドで、審判者はTKOの判定を下してベーアの勝利となったが、素人がこの映画を見ただけでは、どちらもまだ何度でも戦えそうに見え、最後に気絶して起きられなくなるようなところはこの映画では見られなかった。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
野球は其樣な災難が無いから、毎日/\盛んなものだ、丁度海岸の家から一|町程離れて、不思議な程平坦な芝原の「ゲラウンド」があるので、其處で「アウト」「ストライキ」の聲は夕暮の空に響いて、審判者の上衣の一人黒いのも目立つて見える。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
いくら初刷だって、そんな無駄話で十頁も二十頁も埋られた日には、元日の新聞は単に重量に於て各社ともに競争する訳になるんだから、其の出来不出来に対する具眼の審判者は、読者のうちでただ屑屋丈だろうと云われたって仕方がない。
— 夏目漱石 『元日』 青空文庫
いずれも俳句はちょっと捻れる手合なので、帰りに市川の河沿いの料理屋でわたしを判者に運座の真似事をした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
李陵自身、匈奴への降服という己の行為をよしとしているわけではないが、自分の故国につくした跡と、それに対して故国の己に酬いたところとを考えるなら、いかに無情な批判者といえども、なお、その「やむを得なかった」ことを認めるだろうとは信じていた。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
作例 · 標準
その文学賞の最終選考に残った作品は、著名な判者たちによって評価される。
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彼女は、俳句コンテストの判者として、多くの才能ある作者を見出してきた。
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応募作品のレベルが高かったため、判者たちは激論を交わしたという。
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