鎔岩
鎔岩
名詞
標準
文例 · 用例
屈折率、くらかけの雪、丘の幻惑、カーバイト倉庫、コバルト山地、霧とマッチ、電線工夫、マサニエロ、栗鼠と色鉛筆、オホーツク挽歌、風景とオルゴール、第四梯形、鎔岩流、冬と銀河鉄道――エトセトラ。
— 辻潤 『惰眠洞妄語』 青空文庫
うしろは富士、前には湖畔の山々、目の下には湖水と鎔岩、素より快い天地である。
— 戸川秋骨 『道學先生の旅』 青空文庫
私はこの時間を暫時休まうと思つて、少しよわつた足を船から鎔岩の上に運ばした。
— 戸川秋骨 『道學先生の旅』 青空文庫
試みに世界に於て名ある活火山を擧げてみるならば、南米エクワドル國に於るコトパクシ(高さ五千九百四十三米)は、圓錐形の偉大な山であるが、噴火の勢力も亦偉大で、鎔岩の破片を六里の遠距離に噴き飛ばしたといふ、この點に就ての記録保持者である。
— 今村明恒 『火山の話』 青空文庫
この時噴火口内に出現した高さ二百米の鎔岩塔も珍しいものであつたが、それは噴火の末期に於て次第に崩壞消失してしまつた。
— 今村明恒 『火山の話』 青空文庫
ハワイのキラウエア火山(高さ千二百三十五米)は、ハワイ島の主峯マウナ・ロア火山の側面に寄生してゐるものであるが、通常の場合、その噴火口に鎔岩を充たし、しかもこの鎔岩が流動して種々の奇觀を呈するので、觀光客を絶えずひきつけてゐる。
— 今村明恒 『火山の話』 青空文庫
昭和二年、大噴火をなしたときも噴火口から流れ出る鎔岩が、恰も溪水の流れのように一瀉千里の勢を以て駈け下つたのである。
— 今村明恒 『火山の話』 青空文庫
この山は平均十年毎に一回ぐらゐ爆發し、山側に生ずる裂け目の彼方此方を中心として鎔岩を流し、或は噴出物によつて小圓錐形の寄生火山を形作るなどする、つぎに郵船がメシナ海峽を通過すると、遙か左舷に鋸山式のヴルカーノが見える。
— 今村明恒 『火山の話』 青空文庫