一昔
ひとむかし
名詞頻度ランク #15713 · 青空 107 例
標準
an age (ago)
文例 · 用例
今の時代の子供たち、特に現代日本の子供たちが、一昔前の子供に比し、科學に對して著るしい興味を持つてることは事實である。
— 萩原朔太郎 『童話と教育について』 青空文庫
彼等の科學智識が一般的に發達してゐることは、一昔前に育つた僕等の大人が、しばしば唖然として舌を卷くほどでさへもある。
— 萩原朔太郎 『童話と教育について』 青空文庫
ただ不思議に思われるのは、今でもあの単に道徳上の功利的価値だけを目標とした歴史画や、最もバナールな〔banal 陳腐な〕題材を最もバナールな技巧で表現したというだけの無遠慮に大きな田園風俗画などや、一昔前の臨画帖から取り出したような水彩画などが保存されている事である。
— 寺田寅彦 『帝展を見ざるの記』 青空文庫
お光、T「一昔前なら そんな嚇しも 利いただろうにね」 とせせら笑って五郎蔵を見て、T「此の間の晩 大川端でお武士に 投げ飛ばされて ギュッと言わされたのは…… 親分、あれは一体 誰でしたっけねえ?
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
もう暫くすれば、恐らく私は、一昔前から始つてゐる、これ等の歌が一體どんな風にして高まつて來たのやら、その状態がまるきり解らなくなるのでせう。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『或女友達への手紙』 青空文庫
大阪から例の瀬戸内通いの汽船に乗って春海波平らかな内海を航するのであるが、ほとんど一昔も前の事であるから、僕もその時の乗合の客がどんな人であったやら、船長がどんな男であったやら、茶菓を運ぶボーイの顔がどんなであったやら、そんなことは少しも憶えていない。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
ざっと一昔は風情だった、肩掛というのを四つばかりに畳んで敷いた。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
最う、角の其の酒屋に隔てられて、此處からは見えないが、山へ昇る坂下に、崖を絞る清水があつて、手桶に受けて、眞桑、西瓜などを冷す水茶屋が二|軒ばかりあつた……其も十|年一昔に成る。
— 泉鏡太郎 『月夜』 青空文庫
作例 · 標準
一昔前なら、スマートフォンがこんなに普及するとは誰も思わなかった。
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この辺りの風景も、一昔前と比べると随分と変わってしまった。
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一昔前の流行が、今の若者の間で再びブームになっているらしい。
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