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腹掛け

はらがけ
名詞
1
標準
workman's apron
文例 · 用例
ハンチングを横っちょにかむり、何か腹掛けのようなものを胸に当てたアイスクリーム屋のイタリー人が、いつか焼栗売りに変っている。
岡本かの子 巴里の秋 青空文庫
盲縞の腹掛け、股引きに汚れたる白小倉の背広を着て、ゴムの解れたる深靴を穿き、鍔広なる麦稈帽子を阿弥陀に被りて、踏ん跨ぎたる膝の間に、茶褐色なる渦毛の犬の太くたくましきを容れて、その頭を撫でつつ、専念に書見したりしが、このとき鈴の音を聞くと斉しく身を起こして、ひらりと御者台に乗り移れり。
泉鏡花 義血侠血 青空文庫
御者は書巻を腹掛けの衣兜に収め、革紐を附けたる竹根の鞭を執りて、徐かに手綱を捌きつつ身構うるとき、一|輛の人力車ありて南より来たり、疾風のごとく馬車のかたわらを掠めて、瞬く間に一点の黒影となり畢んぬ。
泉鏡花 義血侠血 青空文庫
当時盲縞の腹掛けは今日黒の三つ紋の羽織となりぬ。
泉鏡花 義血侠血 青空文庫
ちぇ、けちな野郎だ、十一文がそんなに惜しいかよ、血相かえて騒いでいやがる、貧乏役人は、これだからいやだ、銭がそんなに欲しかったら、こっちからくれてやらあ、なんだい、たかが十文か十一文、とむらむら、れいの気前のよいところを見せびらかしたくなって来て、自分の腹掛けから三文ばかりつかみ出し、「あった!
太宰治 新釈諸国噺 青空文庫
」と言いながら妙な腰つきで川底の砂利を踏みにじり、皆がその足元を見つめているすきを狙ってまたも自分の腹掛けから二文ばかり取り出して、「おや?
太宰治 新釈諸国噺 青空文庫
やがて浅田は、さらに三文、一文と皆の眼をごまかして、腹掛けから取り出しては、「あった!
太宰治 新釈諸国噺 青空文庫
おれの腹掛けから取り出した銭とも知らないで。
太宰治 新釈諸国噺 青空文庫
作例 · 標準
夏祭りの屋台で働く店員たちは、威勢の良い掛け声と共に、腹掛け姿で忙しそうに動き回っていた。
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