琴座
ことざ
名詞
標準
文例 · 用例
さうでせう、マリオの市のやうな大きな西洋造りの並んだ通りに、電気が一つもなくて、並木のやなぎには、黄いろの大きなラムプがつるされ、みちにはまっ赤な火がならび、そのけむりはやさしい深い夜の空にのぼって、カシオピイアもぐらぐらゆすれ、琴座も朧にまたゝいたのです。
— 宮沢賢治 『毒蛾』 青空文庫
それはあのセンダードの市の大きな西洋造りの並んだ通りに、電気が一つもなくて、並木のやなぎには、黄いろの大きなランプがつるされ、みちにはまっ赤な火がならび、そのけむりはやさしい深い夜の空にのぼって、カシオピイアもぐらぐらゆすれ、琴座も朧にまたたいたのです。
— 宮沢賢治 『ポラーノの広場』 青空文庫
夏ならば村里の家々にランプが点り、そのまはりに集つた蛾や甲虫類の数々を、わたしは思はず軒下から覗き込んで、あちこちで迂散な奴と怪まれたりしながら、冬ならば馬の背で琴座の星をかぞえながら――だから長くとも短かくとも日はもうとつぷりと暮れた刻限に、森蔭の水車小屋に到着した。
— 牧野信一 『幽霊の出る宮殿』 青空文庫
太陽は天上の(A)点、すなわち、ヘルクレス星座中で、琴座との境界に近い一点に向かって進んでいる。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
また有名な変光星、琴座のベータ星はマイヤースの計算では太陽の三〇倍の質量をもっているのにその比重は一六〇〇分の一にすぎない。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
大空の丁度ま上に見える琴座の一等星ベガ一名織女星を目がけて、グングン高くのぼり始めた。
— 海野十三 『月世界探険記』 青空文庫
(*6) 多分コットン・メイザー Cotton Mather の Magnalia Christi Americana(アメリカに於けるキリスト者の偉業)だろう(*7) Vega 織女星ご存知琴座α星。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『チャールズ・デクスター・ウォードの事件』 青空文庫