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電信柱

でんしんばしら
名詞
1
標準
telephone pole
文例 · 用例
お豆腐屋の笛が方々で聞えてゐたわ、あの電信柱が、夕空にクッキリしてて、――僕、つてあの人あたしの方を振向くのよ、昨日三十貫くらゐある石をコジ起しちやつた、つてのよ。
中原中也 山羊の歌 青空文庫
」 月あかりの中にまっすぐに立った電信柱が、次々に何本も何本も走って行き、けむりの影は黒く雪の上を滑りました。
宮澤賢治 氷と後光 青空文庫
電信柱の瀬戸の碍子が、きらっと光ったり、青く葉をゆすりながら楊がだんだんめぐったり、汽車は丁度|黒沢尻の町をはなれて、まっすぐに西の方へ走りました。
宮沢賢治 化物丁場 青空文庫
僕が君を投げ飛ばして遣ったら、君はイヨイヨ嬉しいと言って横に立っていた電信柱に喰い付きよった。
夢野久作 呑仙士 青空文庫
いまだ嘗て電信柱に啖い付くほど嬉しい眼に合った事がなかったから……。
夢野久作 呑仙士 青空文庫
「しかし、土地にも因るだろうが、奥州の原か、飛騨の山で見た日には、気絶をしないじゃ済むまいけれど、伊勢というだけに、何しろ、電信柱に附着けた、ペンキ塗の広告まで、土佐絵を見るような心持のする国だから、赤い唐縮緬を着た姐さんでも、京人形ぐらいには美しく見える。
泉鏡花 伊勢之巻 青空文庫
出て来た処が稲葉家の露地であるだけ、お孝に憑いたあやかしと思う可厭な影の、角の電信柱で、フッと消えるまで、二人は、ものをも言わず見送っていたのである。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
この折から、ここの横町を河岸へ出る、角の電信柱の根を攀じて、そこに積んだ材木の上へ、すっくと立って顕れた、旅僧の檜木笠は、両側の屋根より高く、小山のごとき松明の炎に照されたが、群集の肩を踏まないでは、水管の通った他に、一足も踏込む隙間は無かったのである。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
作例 · 標準
強い台風で、何本もの電信柱が倒れる被害が出た。
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カラスが電信柱のてっぺんに止まって、周囲を見回している。
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子供の頃、電信柱に貼られた迷子犬の貼り紙を見て、心が痛んだものだ。
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