来国
らいくに
名詞
標準
文例 · 用例
そこで秀吉は腹を立てて、貴様は元来国を治め民を牧う器量が有る訳では無いが、故信長公の後なればこそ封地を贈ったのに、我儘に任せて吾が言を用いぬとは己を知らぬにも程がある、というので那賀二万石にして終った。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
」悟空|曰く「東勝神州|傲来国華果山に石卵より生まれたるこの俺の力を知らぬとは、さてさて愚かなやつ。
— ―沙門悟浄の手記― 『悟浄歎異』 青空文庫
元来国と国とは辞令はいくらやかましくっても、徳義心はそんなにありゃしません。
— 夏目漱石 『私の個人主義』 青空文庫
由来国際間の事は、人道と法律とを超越したものであります。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
従来国恩の万分の一にも報いようとの意気込みで北原稲雄らによって計画された先師遺著『古史伝』三十一巻の上木頒布は一層順調に諸門人が合同協力の実をあげる。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
すくなくも、荷田大人以来国学諸先輩の過去に開いた道が外来の学問に圧倒せられて、無用なものとなって行こうとは、彼には考えられもしなかった。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
そればかりでなく、馬籠旧本陣をこんな状態に導いたものは年来国事その他公共の事業にのみ奔走して家を顧みない半蔵であるとの非難さえ、家の内にも外にも起こって来た。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
このことは、従来国民として、いかなる行為が最も道徳的なりとして奨励せられてきたか、いかなる人々が最も迫害をこうむつたかを実例について具体的に検討してみれば、だれにも容易に納得の行く事実である。
— 伊丹万作 『政治に関する随想』 青空文庫