天の美禄
てんのびろく
表現
標準
alcohol
文例 · 用例
酒は天の美禄だと云うじゃねえか」 と云うようなことを云って笑う者もあった。
— 田中貢太郎 『火傷した神様』 青空文庫
うれしい酒をのむがよい、酒は涙でもなければ溜息でもない、天の美禄だ、おいしい酒をおいしく飲まなければ嘘だ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
淡彩の墨絵だが、しばらく芸術品から遠ざかっていた近ごろの生活中、一点ぽとりと滴り落ちて来た天の美禄を承けた気持ちで、日ごろ眼にする山川は私の眼から消え失せた。
— ――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 『夜の靴』 青空文庫
他人が愛飲する酒の如きは、人によって天の美禄でもあり、百薬の長ともなるが、好まざる者には無価値である。
— 北大路魯山人 『味を知るもの鮮し』 青空文庫
天の美禄とは思えなかったが、天与の痺れ薬であるとは、たしかに思えた。
— 正岡容 『寄席』 青空文庫
ほんの少しばかりだが、その味の良さというものは、本当にこれこそ天の美禄というものだろう。
— 笑い茸 『銭形平次捕物控』 青空文庫
それも常態ではない、平素は三盃上戸と名告つて三盃までの酒の味はまことに天の美禄と思へるがそれからあとは飲みたくない。
— 佐藤春夫 『飲料のはなし』 青空文庫
作例 · 標準
仕事終わりに飲むビールは、まさに天の美禄だ。
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「今日のワインは格別だね。まさに天の美禄というにふさわしい。」
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疲れた体に染み渡る一杯の酒は、彼にとって何よりの天の美禄だった。
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