夜鳴き
よなき
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
calling at night (of a bird, etc.)
文例 · 用例
虎の門からだらだらと上がったところが今も残る紀国坂で、当時は食い違いご門があったから俗に食い違い見付とも言われてましたが、いずれにしても左は人家の影も見えないよもぎっ原で、右は土手上の松籟も怪鳥の夜鳴きではないかと怪しまれるようなお堀を控えての寂しい通り――。
— 笛の秘密 『右門捕物帖』 青空文庫
どうやら向う傷が夜鳴きして参ったようじゃわい。
— 身延に現れた退屈男 『旗本退屈男 第六話』 青空文庫
どのようなお方もいつ切通してならぬとの御院代様御言いつけにござりますゆえ、お通し申すことなりませぬ」「………」 駈け出して小賢しげに納所坊主両三名が遮ったのを、黙々自若として、ずいとさしつけたのは夜鳴きして参ったと言った眉間三寸、三日月形のあの冴えやかな向う傷です。
— 身延に現れた退屈男 『旗本退屈男 第六話』 青空文庫
「売僧、ちん鴨の座興にしては折檻が過ぎようぞ、眉間傷が夜鳴き致して見参じゃ。
— 身延に現れた退屈男 『旗本退屈男 第六話』 青空文庫
そして、隣りの女の寝返りや、夜鳴き鶏の声が、はっきりと聞えているかと思うと、何かに、はっとして眼を開けた。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
二 夜鳴き鵞鳥の話一 それから幾日かの後、エミリアンがフランスの南部のある村を通りかゝりますと、村中の人が集つて、大騒ぎをしてゐました。
— 豊島与志雄 『エミリアンの旅』 青空文庫
垣根のそばの、匂ザクラの茂みでは、夜鳴きウグイスがまずそっと小手調べをして、やがてのどいっぱいに囀りはじめた。
— LEDI MAKBET MCENSKOVO UEZDA 『ムツェンスク郡のマクベス夫人』 青空文庫
」 白い剣身に、河原の水明りが閃々と映えて、川浪のはるかかなたに夜鳴きする都鳥と、じっと伸び青眼に微動だにしない、切れ味無二の濡れ燕と――。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
作例 · 標準
夕焼け空の下、海には夜凪が訪れていた。
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夜凪の静かな海は、星空を映し出していた。
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夜凪に乗って、船はゆっくりと港へ向かった。
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