封じ目
ふうじめ
名詞
標準
seal (of an envelope)
文例 · 用例
我が心は清めるか濁れるか」 封じ目ときて取出せば一尋あまりに筆のあやもなく、有難き事の数々、辱じけなき事の山々、思ふ、恋ふ、忘れがたし、血の涙、胸の炎、これ等の文字を縦横に散らして、文字はやがて耳の脇に恐しき声もて※くぞかし。
— 樋口一葉 『軒もる月』 青空文庫
途中気懸りになって、密とその封じ目を切って見たれば、==妹御へ、一、この馬士の腸一組参らせ候==としたためられた――何も知らずに渡そうものなら、腹を割かるる処であったの。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
母親は長火鉢にかかった鉄瓶の湯気の上に封じ目をかざした。
— 岡本かの子 『快走』 青空文庫
と考え出すと、南無三宝、も一つの瓶には蝮が居たぞ、ぐるぐると蜷局を巻いた、胴腹が白くよじれて、ぶるッと力を入れたような横筋の青隈が凹んで、逆鱗の立ったるが、瓶の口へ、ト達く処に、鎌首を擡げた一件、封じ目を突出る勢。
— 泉鏡花 『沼夫人』 青空文庫
ここばかりではのうて、峠を越しました向うの坂、石動から取附の上り口にも、ぴたりと封じ目の墨があるでござります。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
となお思ったんです――まるで、夕顔の封じ目を、不作法に指で解いたように。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
」といいいい、名工が苦心の眼で、瞶めて、簪の尖で、封じ目を切って解く。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
其赤塗の表には名宛も何も書かないで、真鍮の環に通した観世撚の封じ目に黒い墨を着けてあつた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
作例 · 標準
手紙の封じ目がしっかり閉まっているか確認してから投函した。
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重要な書類が入った封筒には、会社のロゴが入った封じ目が施されていた。
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その封じ目からは、かつて慎重に開けられた痕跡が見て取れた。
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