舞踏曲
ぶとうきょく
名詞
標準
dance music
文例 · 用例
そして、入口で支那人の玄關番から外套と帽子を受け取ると、また聞えて來た浮き浮きした舞踏曲の音色をあとに殘して、遁れるやうな氣持で酒塲「アポロ」の外へ飛び出した。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
もっとも正当なソナタやシンフォニーのように四楽章から成る場合だと、第一章が通例早いテンポのソナタ形式のもの、第二章がいわゆるスロームーヴメントで表情豊かな唱歌形式のもの、第三章が軽快な舞踏曲のようなもので、往々|諧謔的なスケルツォが使われる。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
乞食が家鴨のやうな口もとをして珈琲を啜つてしまふ頃には、立派な舞踏曲の一つが有り合せの紙片に書き綴られてゐた。
— 大正八(一九一九)年 『茶話』 青空文庫
だから君、さっきから何度も保証したとおり、これはみんな、そのあいだにおける僕――ジョウジ・タニイ――のまんだりん仮装舞踏曲であることが一層うなずけよう。
— しっぷ・あほうい! 『踊る地平線』 青空文庫
一汗小母さんがかいて自分の賞品のわきへどくと、音楽は一寸止み、今度は火花の散るような急調な舞踏曲がはじまった。
— 宮本百合子 『ソヴェト同盟の三月八日』 青空文庫
よく近頃レコードできく、舞踏曲らしい。
— 宮本百合子 『氷蔵の二階』 青空文庫
毎晩九時過ぎると、まだ夜と昼との影を投じ合った鳩羽色の湖面を滑って、或時は有頂天な、或時は優婉な舞踏曲が、漣の畳句を伴れて聞え始めます。
— 宮本百合子 『C先生への手紙』 青空文庫
」 そして結局、其日脱走しなかったのは幸運となり、其後、ヴァイオリンの音にかえて、コントスキーの昂奮的な舞踏曲を相図に、彼は脱走し了せたのである。
— 豊島与志雄 『愉快な話』 青空文庫
作例 · 標準
オーケストラのコンサートのアンコールで、誰もが知っている軽快なハンガリー舞踏曲が演奏されると、会場は大いに盛り上がった。
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ショパンは祖国への想いを込めて、ピアノのための美しいポロネーズやマズルカといった数多くの舞踏曲を作曲した。
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街角のカフェから漏れ聞こえてくる情熱的なスペインの舞踏曲のリズムに、思わず足でステップを踏みたくなってしまった。
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