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御連枝

ごれんし
名詞
1
標準
文例 · 用例
まことぐずり松平の御前とは知る人ぞ知る、この東海道三河路の一角に蟠居する街道名物の、江戸徳川宗家にとっては由々しき御一門|御連枝だったからです。
三河に現れた退屈男 旗本退屈男 第五話 青空文庫
しかしそれかといって、東照権現家康公のお母方につながる徳川御連枝中の御連枝なる名家が、まさかに無尽を作って傾きかけた家産を救うことも出来ないところから、思い余ってその窮状を三代将軍家光公に訴えました。
三河に現れた退屈男 旗本退屈男 第五話 青空文庫
――その水一つ隔てた高い土手のかなたの大江戸城を永劫に護らせんために、副将軍定府の権限と三十五万石を与えてここに葵柱石の屋敷をも構えさせたのに、今はその水一つが敵と味方との分れ目となって、護らねばならぬ筈の徳川|御連枝たる水藩が、率先勤王倒幕の大旆をふりかざし乍ら、葵宗家に弓を引こうとしているのだ。
佐々木味津三 老中の眼鏡 青空文庫
犬公方はすでにお出座なさったあとで、そのお座席の左側は紀、尾、水、お三家の方々を筆頭に、雲州松平、会津松平、桑名松平なぞ御連枝の十八松平御一統がずらりと居並び、右側は寵臣柳沢美濃守を筆頭の閣老諸公。
後の旗本退屈男 旗本退屈男 第三話 青空文庫
本願寺の御連枝が来られたので、式場の天幕の周囲には、老若男女がぎしぎしと詰め掛けていた。
森鴎外 独身 青空文庫
京都からワザワザ上京したと云う御連枝が、音頭を取って唱える正信偈は、譲吉の哀悼の心を無用に焦立たせたに過ぎなかった。
菊池寛 大島が出来る話 青空文庫
名君、勇君とあれば、御連枝でも構わず取潰すが、三代以後の大公儀の目安(方針)らしい。
夢野久作 名君忠之 青空文庫
そのころ松坂の陣屋に、大御所十番目の御連枝紀州中納言光定公の第六の若君|源六郎殿が、修学のため滞在していて、ふだんから悪戯がはげしく、近在近郷の町人どもことごとく迷惑をしていたが、葵の紋服におそれをなして誰ひとり止め立てをする者もなかった。
乾雲坤竜の巻 丹下左膳 青空文庫
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御連枝(ごれんし)は、貴人の兄弟を指した敬称。根幹を同じくする枝々が連なっている様子を表した「連枝」がその語源。

出典: 御連枝 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0