顔を覗く
かおをのぞく
表現動詞-五段-カ行
標準
to examine someone's expression
文例 · 用例
」と人目も構わず、紅絹を持った男の手に縋らぬばかりに、ひたと寄って顔を覗く。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
町役人どもは声をからして叱り制しながら、わづかに娘の左右だけを鉄棒で堰切つてゐたが、その鉄棒の堰もうづ巻いて寄せる人波に破られて、心ない見物人は娘の肩に触れ、袖に触れるほどに迫つて来て、しげ/\とその顔を覗くのもあつた。
— 岡本綺堂 『梟娘の話』 青空文庫
そんなこと知るもんか」「ほな、あんた、鈴子はんが好きやおへんのか」「…………」「好きどすやろ」 じっと鶴雄の顔を覗くようにした。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
だが、また娘の顔を覗くと、あんまり鮮かで屈托がなさ過ぎる。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
そのかわり、主税さんが帰って来たら、日曜に遊びに行くから、そうしたらば、あの……」 と蓐の端につかまって、お蔦の顔を覗くようにして、「貴女も、私を可厭がらないで、一所に遊んで頂戴よ。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
」 たわむれて佐伯の顔を覗くと、佐伯の眼のふちが赤かった。
— 太宰治 『乞食学生』 青空文庫
」上さんは横から小川の顔を覗くようにしてこう云って、女中の置いて行った銚子を取り上げた。
— 森鴎外 『鼠坂』 青空文庫
それが邪魔になってその横顔を覗くことが出来ないので、かれは苛々しながら付けてゆくと、娘はやがて権田原につづく広い草原に出た。
— 岡本綺堂 『離魂病』 青空文庫
作例 · 標準
心配そうに、母親は子供の顔を覗き込んだ。
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友人の顔を覗いて、何か悩んでいるのか察しようとした。
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絵画の人物の表情は、顔を覗き込まなければ細部まで分からない。
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