蜜豆
みつまめ
名詞
標準
文例 · 用例
そしてね、照吉さんが、病気になった最初っから、なぜですか、もうちゃんと覚悟をして、清川を出て寮へ引移るのにも、手廻りのものを、きちんと片附けて、この春から記けるようにしたっちゃ、威張っていた、小遣帳の、あの、蜜豆とした処なんか、棒を引いたんですってね。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
罪のアントは、蜜豆、いや、そら豆か」 ほとんど、ろれつの廻らぬくらいに酔っているのでした。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
そのあとまた甘気が欲しなるまゝ、細い路地を入って中二階に土足で上れるおしる粉屋で、上京中の宝塚少女歌劇の少女たちと背中合せに腰掛けて蜜豆を食べます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
家の隣りは駄菓子屋だが、夏になると縁台を出して氷水や蜜豆を売ったので、町内の若い男たちの溜り場であった。
— 織田作之助 『妖婦』 青空文庫
私は蜜豆屋かと思ったよ。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
「あら……清葉姉さん酷いこと、何ぼ私かって蜜豆を。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
」手に手八「成程、蜜豆屋じゃなかったわね。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
みんなに蜜豆をおごるくらいの金はあるよ。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫