職方
しょくかた
名詞
標準
文例 · 用例
周禮の職方氏は揚州、荊州、豫州、青州、※州、雍州、幽州、冀州、并州であつて禹貢に比べると徐州、梁州がなくして并州、幽州が多くなつて居る。
— 内藤湖南 『禹貢製作の時代』 青空文庫
從來は禹貢の九州は禹の時代の制度であり、爾雅の九州は殷代の制度であり、職方氏の九州は周代の制度であると解釋して居つたが、この外に尚書に十二州といふものが出て居る。
— 内藤湖南 『禹貢製作の時代』 青空文庫
禹貢と職方氏との文は初よりその各書にその時代を表はしてゐるが、爾雅の九州は本文には何れの時代とも書いてない。
— 内藤湖南 『禹貢製作の時代』 青空文庫
この中で疑問の起ることは、爾雅にも職方氏にも梁州がなくして禹貢丈けにあることである。
— 内藤湖南 『禹貢製作の時代』 青空文庫
周禮の九貢のことは天官大宰篇に出て居るが、その他夏官職方氏に出て居る貢の意義もやはり同樣であつて、即ち人の手業を加へた産物の意義であるから、田賦とは全く異つたもので、孟子に云ふ所の貢の解釋は決して最初の意義を表はしたものと云ふことは出來ない。
— 内藤湖南 『禹貢製作の時代』 青空文庫
其の書き方が初めの七州だけは禹貢若しくは周禮職方氏などゝ類似してゐるが、末の二州は河の南とか漢の南とかいふ書き方でなく、燕曰幽州、齊曰營州といふ樣な前の分と類しない書き方をしてゐる。
— 内藤湖南 『爾雅の新研究』 青空文庫
要するに禹貢とか周禮職方氏とかと相違のあるのは、九州に關する傳來の相違であつて、これが殷の制であると郭璞以來解釋してゐるのは朱子の言ふ如く無意味なことである。
— 内藤湖南 『爾雅の新研究』 青空文庫
それから十藪なども大部分は職方氏、呂覽と出入してゐるが、矢張り傳來の異同を見るに足るものである。
— 内藤湖南 『爾雅の新研究』 青空文庫