銜める
くくめる
動詞
標準
文例 · 用例
今にも蛭が小島の頼朝にても、筑波おろしに旗揚げんには、源氏譜代の恩顧の士は言はずもあれ、苟も志を當代に得ず、怨みを平家に銜める者、響の如く應じて關八州は日ならず平家の有に非ざらん。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
丁度此時、松村の奥座敷には、桑野が若い奥さんに向つて、白川と相談した要領を純化して、噛んでくくめる様に説ききかせて居る時であつた。
— 平出修 『瘢痕』 青空文庫
」 博士は噛んでくくめるように言うのだったが、銀子は下手に何か言えば弁解みたようだし、うっかり告白してしまった時の後の気持と立場も考えられ、終いに口を噤み硬くなってしまった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
噛んでくくめるように、容態なども詳しく話してくれるので、お銀も自然心易くしていた。
— 徳田秋声 『黴』 青空文庫
歯が生え出すと、鯉鮒の肉をむしって、かけかかった歯に噛んでくくめる。
— 徳冨蘆花 『漁師の娘』 青空文庫
すると神様は私に向い、早速修行のことにつきて、噛んでくくめるようにいろいろと説きさとしてくださるのでした。
— 浅野和三郎 『霊界通信 小桜姫物語』 青空文庫