土煙
つちけむり
名詞
標準
cloud of dust
文例 · 用例
人間は、地上から、天までの土煙の中で、自分の無力と、ちっぽけさに、ひし/\とちゞこまった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
アカシヤの青葉が黄風に吹きちぎられ、土煙にまじって、目つぶしのように街を飛んだ。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
麹町、番町の火事は、私たち鄰家二三軒が、皆跣足で逃出して、此の片側の平家の屋根から瓦が土煙を揚げて崩るゝ向側を駈拔けて、いくらか危險の少なさうな、四角を曲つた、一方が廣庭を圍んだ黒板塀で、向側が平家の押潰れても、一二尺の距離はあらう、其の黒塀に眞俯向けに取り縋つた。
— 泉鏡太郎 『露宿』 青空文庫
」と一人で土を弄って遊んでいたよしが、土煙の中から飛び出してヨーギの方へ駈けて行った。
— 佐左木俊郎 『土竜』 青空文庫
馬はいつもならば、荒々しく土煙をあげて、街中を狂気のやうに馳け廻らなければなりませんのですが、その夜は主人のおゆるしがでましたので、気ままに、柔らかい草のあるところばかりを選んで、足にまかせて歩るき廻りました。
— 童話集 『小熊秀雄全集-14』 青空文庫
見れば目の前の小さな入江向うの崎の鼻が赤黒い土煙を擧げて海の中へ崩れ落つるところであつた。
— 地震日記 『樹木とその葉』 青空文庫
土煙と火煙を吹いた。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
彼の土煙と火煙は、彼女等の頭の中のこうした城廓を、かなり烈しく打ち壊した。
— 夢野久作 『東京人の堕落時代』 青空文庫
作例 · 標準
未舗装の道を車が走り去ると、大きな土煙が舞い上がった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
運動会では、子供たちがトラックを走るたびに土煙が上がった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
遠くの工事現場から、かすかに土煙が見えた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash