標幟
ひょうし
名詞
標準
文例 · 用例
無政府主義に至っては固より始めから個性生活の絶対自由をその標幟としている。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
しかし今日の、人間の文化と禍福とがますます密接に政治に依属しつつある時代において、政治の根本精神を正し、その理想を標幟せしむる啓蒙運動に、文化指導の任務を自覚するわれわれが関わりを持たずにいられないのは当然なことである。
— ――予言僧日蓮―― 『学生と先哲』 青空文庫
それは長い間アテナイの悩みであったペルシアの侵略を徹底的に撃退した後の戦勝の気勢の旺溢の結果であって、国家的・民族的礼拝の標幟を示す意図から出たものであった。
— 野上豊一郎 『パルテノン』 青空文庫
かくて明の太祖が元に代つて天下を一統すると、漢族の國家再造を標幟とした彼太祖は、その返報に、この元と因縁深き福建の蒲姓の一族の仕官を禁じた。
— 桑原隲藏 『蒲壽庚の事蹟』 青空文庫
かへつてこれを先生が、清貧の標幟と渇仰するも、人、その人にあればにや。
— 清水紫琴 『誰が罪』 青空文庫
大阪市の計畫が着々圖に當り、商工業が近年著るしく發展したからには、何か太閤常勝軍の標幟となつた千生り瓢箪のモツトーがほしいものだと誰も考へる。
— 長岡半太郎 『大阪といふところ』 青空文庫
赤旗白旗は源平戰爭の標幟には必要なりしも、鎌倉幕府の政治家には、何の必要なかりき。
— 鳥谷部春汀 『明治人物月旦(抄)』 青空文庫
赤旗白旗は源平戦争の標幟には必要なりしも、鎌倉幕府の政治家には、何の必要なかりき。
— 鳥谷部春汀 『明治人物月旦(抄)』 青空文庫