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満目

まんもく
名詞副詞
1
標準
as far as the eye can see
文例 · 用例
満目|粛殺の気に充ちて旅のうら寂しさが骨身に徹る。
岡本かの子 東海道五十三次 青空文庫
かつて私の或る知人が、シベリヤ鉄道の旅行について話したことは、あの満目|荒寥たる無人の曠野を、汽車で幾日も幾日も走った後、漸く停車した沿線の一小駅が、世にも賑わしく繁華な都会に見えるということだった。
散文詩風な小説 猫町 青空文庫
独り国民を挙つて詩化し満目詩料ならざるなく、国民品性の極致を発露し口を開いて賛すべく、嘆すべく、歌ふべく、賦すべきの事に満つる戦時に於て、文士或は却て筆を収めむとするは何ぞや。
黒島傳治 明治の戦争文学 青空文庫
満目黄葉の中緑樹を雑ゆ。
国木田独歩 武蔵野 青空文庫
我国本土の中でも中国の如き、人口|稠密の地に成長して山をも野をも人間の力で平げ尽したる光景を見慣れたる余にありては、東北の原野すら既に我自然に帰依したるの情を動かしたるに、北海道を見るに及びて、如何で心躍らざらん、札幌は北海道の東京でありながら、満目の光景は殆ど余を魔し去つたのである。
國木田独歩 空知川の岸辺 青空文庫
そして一人の小姓を通知に側口へ廻らせたあと、折柄雪も止んで、利休の有名な瀟洒たる庭園も満目白|皚々たる下に埋もれて単なる綿の取り散らしにしか過ぎない光景を、門越しに眺めて秀吉はほくそ笑みました。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
野田山に墓は多けれど詣来る者いと少なく墓|守る法師もあらざれば、雑草|生茂りて卒塔婆倒れ断塚壊墳算を乱して、満目|転た荒涼たり。
泉鏡花 妖僧記 青空文庫
」稲はすっかり刈り取られて、満目の稲田には冬の色が濃かった。
太宰治 故郷 青空文庫
作例 · 標準
山の頂上に立つと、満目緑の連なりがどこまでも続いていて圧倒された。
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嵐が去った後の海岸には、満目瓦礫の山が築かれていて言葉を失った。
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春の訪れとともに、庭園は満目百花繚乱の美しさに包まれている。
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