客あしらい
きゃくあしらい
名詞
標準
hospitality
文例 · 用例
ギャルソンの客あしらいに多少の薄情さはあっても、それがいつも芝居の舞台のように陽気に客を吹き流して行くロン・ポアンの店が、妙に春に似合う。
— ――朝と昼―― 『巴里のキャフェ』 青空文庫
冷い挽割飯と、大根ッ葉の味噌汁と、塩辛く煮た車輪麩と、何だか正体の分らぬ山草の塩漬の香の物ときりで、膳こそは創だらけにせよ黒塗の宗和膳とかいう奴で、御客あしらいではあるが、箸は黄色な下等の漆ぬりの竹箸で、気持の悪いものであった。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
正月の客あしらいかたがたどこからか借りて来たので、私が来たら聞かせようと言って待っていたとの事であった。
— 寺田寅彦 『蓄音機』 青空文庫
おまけに高慢たれで、腕はともかく客あしらいは存分にわるいと母親のおたかにも心細くわかり、かたがた百円の道供養はこの際の処置ではなかったか。
— 織田作之助 『婚期はずれ』 青空文庫
私だって昔は浅草の父の屋台で、客あしらいは決して下手ではなかったのだから、これからあの中野のお店できっと巧く立ちまわれるに違いない。
— 太宰治 『ヴィヨンの妻』 青空文庫
妙にお客あしらいで、私をばお大事のもののようにして、その癖ふざけるから、皆が種々なこと云うんじゃアあるまいかね。
— 泉鏡花 『照葉狂言』 青空文庫
おまけに高慢たれで、腕はともかく客あしらいはわるいと、母親のおたかにも心細くわかり、道供養に金を掛ける気持も出たのだろうが、ひとつには、娘の義枝のこともあったのではなかろうか。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
林長館といえるに宿りしが客あしらいも軽薄ならで、いと頼もしく思いたり。
— 幸田露伴 『突貫紀行』 青空文庫
作例 · 標準
ベテラン店員の客あしらいは、つかず離れずの距離感が絶妙だ。
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クレーム客への客あしらいを間違えると、さらに火に油を注ぐことになりかねない。
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「まあまあ、旦那さん、そうおっしゃらずに」と、女将の客あしらいに場が和んだ。
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