尊攘
そんじょう
名詞
標準
revere the Emperor, expel the (Western) barbarians
文例 · 用例
宮部は肥後の産、吉田松陰とは親友の仲であり、尊攘派の錚々たる一人で、同志からは先輩の一人として推服された人物である。
— 池田屋襲撃 『大衆維新史読本』 青空文庫
是は歴史上の事實の訂正ではないが、歴史上の事實としては今日迄別に官撰の維新史も出來たことはないから、如何なる態度で政府が維新史を取扱ふかといふ事は明かではないが、然し實際世に行はれて居る多數の歴史は多く薩長のために書かれたもので、所謂尊攘派の觀方によつて作られたものである。
— 内藤湖南 『維新史の資料に就て』 青空文庫
勤王攘夷と佐幕攘夷と名こそ変れ、その実は双方共に純粋無雑な攘夷家でその攘夷に深浅厚薄の別はあるも、詰る所は双方共に尊攘の仕振りが善いとか悪いとか云うのが争論の点で、その争論喧嘩が遂に上方の攘夷家と関東の攘夷家と鉄砲を打合うような事になるであろう。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
この父母に養育せられた宗太郎が水戸学国学を勉強したとあれば、所謂尊攘家に違いはあるまい。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
過ぐる年の八月十七日の政変に、王室回復の志を抱く公卿たち、および尊攘派の志士たちと気脈を通ずる長州藩が京都より退却を余儀なくされたことを思えば、今日この事のあるのは不思議もないとして、七月十九日前後の消息を伝えてある。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
尊攘派の勢力を京都に回復し、会津と薩摩との支持する公武合体派の本拠を覆し、筑波山の方に拠る一派の水戸の志士たちとも東西相呼応して事を挙げようとしたそれらの種々の計画は、与党の一人なる近江人の捕縛より発覚せらるるに至った。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
弘化安政のころから早くも尊王攘夷の運動を起こして一代の風雲児と謳われた彼、あるいは堂上の公卿に建策しあるいは長州人士を説き今度の京都出兵も多くその人の計画に出たと言わるる彼、この尊攘の鼓吹者は自ら引き起こした戦闘の悲壮な空気の中に倒れて行った。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
四 四月以来、筑波の方に集合していた水戸の尊攘派の志士は、九月下旬になって那珂湊に移り、そこにある味方の軍勢と合体して、幕府方の援助を得た水戸の佐幕党と戦いを交えた。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
作例 · 標準
幕末の動乱期、「尊攘」運動は多くの志士たちを突き動かした。
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彼は、歴史の授業で「尊攘」思想について学んだ。
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「尊攘」を掲げる勢力と、開国を支持する勢力との間で激しい対立があった。
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