柔
やわ異読 ヤワ
形容動詞頻度ランク #22265 · 青空 716 例
標準
soft
文例 · 用例
「全くだ」とAも思ふ、「しかしま、お手柔らかに」と、表情以て友達甲斐を発揮する。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
そして今彼に対面する者は、彼をただ友人とのみ考へるなら、余りに肉親的な彼の温柔性に辟易しなければならない破目になるだらう。
— 中原中也 『夭折した富永』 青空文庫
そのためどこか骨ばっており、柔らかさの陰影に欠けるけれども、これがまた長所であって、他に比類のない印象の鮮明さと、感銘の直接さとを有している。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
言はば中産階級の温良な良家の娘をみるやうに、どこか親しみのある線の柔らかい自然である。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
二、三ヶ月程たって後息子の顔が店に見えぬようになって、店の塵を払う亭主は前よりも忙がしげに見えたが、それでもいつも同じような柔和な顔つきで、この男のみは裏木戸に落つる梧葉の秋も知らぬようであった。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
近所のお内儀さんなどが通りがかりに児をあやすと、嬉しそうな色が父親の柔和な顔に漲る。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
隙間もない茂りの緑は霜にややさびて得も云われぬ色彩が梢から梢へと柔らかに移り変っている。
— 寺田寅彦 『森の絵』 青空文庫
夕日を受けた帆は柔らかい卵子色をしている。
— 寺田寅彦 『まじょりか皿』 青空文庫
作例 · 標準
焼きたてのパンはまだ柔だ。
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彼女の声はとても柔で、聞いていると心が和む。
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この布は肌触りが柔で気持ちいい。
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