蛮絵
ばんえ
名詞
標準
文例 · 用例
それから、廊に囲まれた御庭の池にはすきまもなく、紅蓮白蓮の造り花が簇々と咲きならんで、その間を竜舟が一艘、錦の平張りを打ちわたして、蛮絵を着た童部たちに画棹の水を切らせながら、微妙な楽の音を漂わせて、悠々と動いて居りましたのも、涙の出るほど尊げに拝まれたものでございます。
— 芥川龍之介 『邪宗門』 青空文庫
というのは、私の友人で京都に住む人が、私の製作の材料に南蛮絵ざらさの原色版を貸しましょうかと云って寄越してくれたが、私は送ってもらう暇も惜しく、作衛を朝早く使いに出したのであった。
— 久坂葉子 『入梅』 青空文庫
」 と、秀吉は、囁くように、声を落し、床几から身をのり出して、例の、信長から拝領した大明南蛮絵図の軍扇を、備前の方へ指して云った。
— 第五分冊 『新書太閤記』 青空文庫