託ける
かこつける
動詞-一段動詞-自動詞
標準
to use as a pretext
文例 · 用例
私が言うて聞かす事を眞とは思はぬ汝に、言託けるのは無駄ぢやらうが、ありやうは、右の魔ものは、さしあたり汝の影を、掴まうとするではない。
— 泉鏡太郎 『三人の盲の話』 青空文庫
三十八「……また何も、ここへ友達を引張り出して、それに託けるのは卑怯ですが、二月ばかり前でした。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
「ちょいと託ける事があるのだから、折角見えたものを情なく追帰すのも、お気の毒だと思って、通して上げましたがね、熟として待っていなさい。
— 泉鏡花 『湯女の魂』 青空文庫
「何の用かね」 係りの役員から問われると、彼女ははっと夢から覚めたような風で、「子供のことでお願いにまいりました」「託けるんだね?
— モーリス・ルヴェル Maurice Level 『小さきもの』 青空文庫
何故と云へば、わしは誰にわしの手紙を託けると云ふ事も出来ないからである。
— LA MORTE AMOUREUSE 『クラリモンド』 青空文庫
だが二人の間では父を非難するには「仕事」にかこつけるより他はなかつた。
— 牧野信一 『熱海へ』 青空文庫
だが何としても親父のやうに、事業にかこつけることが出来ないのは、弱つたなア!
— 牧野信一 『父の百ヶ日前後』 青空文庫
それを、社会主義にかこつける。
— 宮本百合子 『ワルシャワのメーデー』 青空文庫
作例 · 標準
「いやあ、出張に託けて現地の銘酒を飲み歩くのが密かな楽しみでして」と、課長は赤ら顔で笑った。
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取材に託けて憧れの作家に会いに行くなんて、職権乱用だと言われても仕方ない。
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彼は法事の準備に託けて、面倒な親戚付き合いから巧みに逃げ出した。
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「お見舞いに託けて、自分が食べたかった高級フルーツを買ってきちゃった」
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