肥瘠
ひせき
名詞
標準
文例 · 用例
朝廷の名器、居きて奇貨をなし、肥瘠を量欠して、価の重軽をなす。
— 田中貢太郎 『続黄梁』 青空文庫
これに亜いで、彼は抑も何の故有りて、肥瘠も関せざるかの客に対して、かくばかり軽々しく思を費し、又|念を懸るの固執なるや、その謂無き己をば、敢て自ら解かんと試みつ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
されば予の見たる所を以て花の盛りのスプレーを推すこと難けれど、要するに彼は自然の閑寂を示すものにして、これは其豐富なる表現なり、蓋し地味肥瘠の差の致す所、若しそれ花下舟に棹すの雅興に至りては、兩者殆ど相同じ。
— 原勝郎 『貢院の春』 青空文庫
」〔山ハ孤寺ヲ囲ミテ雪霜早ク/地ハ三州ニ接シテ肥瘠|並ブ〕の如き対句がある。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
ウールジー氏曰く「土地の肥瘠は人民の職業のいかんを制すべく、人民職業のいかんはまたもってその政治のいかんを制すべし」と。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫