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海竜

かいりゅう
名詞
1
標準
文例 · 用例
彼が藕糸歩雲の履を穿き鎖子黄金の甲を着け、東海竜王から奪った一万三千五百|斤の如意金箍棒を揮って闘うところ、天上にも天下にもこれに敵する者がないのである。
―沙門悟浄の手記― 悟浄歎異 青空文庫
ベシシ人は竜を有角大蛇とし、地竜海竜と戦い敗死し天に昇りて火と現ずるが虹なりと信ず(スキートおよびブラグデン『巫来半島異教民族篇』二)。
田原藤太竜宮入りの話 十二支考 青空文庫
それから思い付いてリンネウスが飛馬竜(ペガスス・ドラコニス)と命名したまま今も通用する小魚、和名はウミテング、その形怪異で牛若丸の対手としていつも負けている烏天狗や応竜の日本画に似、英語で海竜という。
馬に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
満鉄は満蒙の将来の開発のため、猶此外に、鄭家屯、鳳凰城、得利寺、海竜城、黒山屯、長春、遼陽、鉄嶺、湯崗子等に農場試験地や牧場等を経営してゐるが、此地のが最も大きな規模を備へてゐる。
附 満蒙の歌 満蒙遊記 青空文庫
いつかおれはあの男が、海へ卒塔婆を流す時に、帰命頂礼熊野三所の権現、分けては日吉山王、王子の眷属、総じては上は梵天帝釈、下は堅牢地神、殊には内海外海竜神八部、応護の眦を垂れさせ給えと唱えたから、その跡へ並びに西風大明神、黒潮権現も守らせ給え、謹上再拝とつけてやった。
芥川龍之介 俊寛 青空文庫
水神――農村の富みを守つた――海竜は、河童とまでなり下つて了うた。
折口信夫 村々の祭り 青空文庫
ありもしない海竜にお杉のあまっ子おどろいたマドロスはウスノロ ここで、また科学が、即興と、野調に逆転しようとする。
年魚市の巻 大菩薩峠 青空文庫
怖ろしいものといっても、この子は、すでに世間並みが怖れるところの猛獣毒蛇をさえ怖れないし、日月星辰をも友達扱いにしようとするほどのイカモノですから、特にそんなに怖れるものは無いはずだが――さては、いつぞやお杉の女ッ児をおびやかした海竜でも、本当に出現したのかな。
勿来の巻 大菩薩峠 青空文庫