闕腋
けってき異読 けつえき
名詞多音語
標準
unstitched, open side of some traditional Japanese clothing
文例 · 用例
「闕腋」ket-eki→ketteki「発意」fot-i→fotti「八音」fat-in→fattinカ行サ行タ行音の前では促音となる。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
ただし少数の特別の語の読み方として今までも痕跡を存している(「新発意」「闕腋」など)。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
臍無し男3・15 今大阪に来てゐる箏曲家の鈴木鼓村氏は掘りかへされた何処かの古墳からでも這ひ出して来たやうに、相変らず闕腋を着け、冠を被て平気で済ましてゐる。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
渡し場の船頭は、大きな図体に闕腋を着け、冠を被た鼓村氏の姿を見て、天国から墜ちて来た人ででもあるかのやうに、目を瞠つて吃驚した。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
これは岡倉氏の意匠で学校の正服に採用された闕腋というものだそうで、氏は私に着せてから、「それを明日から着て学校へ出て下さい。
— 学校へ奉職した前後のはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
それまでは例の闕腋である。
— 高村光太郎 『回想録』 青空文庫
その頃の美術学校の制服というのはちょうど王朝時代の着物のような、上着は紺色の闕腋で、頭には折烏帽子を被り、下には水浅葱色の段袋を穿くという、これはすべて岡倉覚三先生の趣味から来たものであったが、どうも初めそれを着るのが厭で気羞かしくて往来を歩けないような気がしたのであった。
— 高村光太郎 『美術学校時代』 青空文庫
それまでの闕腋と折烏帽子を止めにして普通の金釦にしてしまった。
— 高村光太郎 『美術学校時代』 青空文庫
作例 · 標準
闕腋の衣装は、脇が開いているため動きやすく、古くは武官の装束として用いられた。
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時代劇の衣装合わせで、初めて闕腋の仕立てになっている狩衣を着用した。
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「この着物は闕腋といって、袖の付け根が縫い合わされていないのが特徴なんです」と着付け師が教えた。
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標準
robe worn by military officials with a round collar, unstitched open sides and no ran
作例 · 標準
儀式の際、武官たちは色鮮やかな闕腋を纏い、威風堂々と行進した。
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博物館には、平安時代の貴族が儀礼用に着用した貴重な闕腋が展示されている。
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「この絵巻物に描かれている人物は、闕腋を着ていることから近衛府の役人だと分かります」
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