属的
ぞくてき
名詞
標準
文例 · 用例
こうした瞬間を限って変る人間の気持ちと、構成され破壊される歴史の記録を掲示する銀座の青色の夜、プロレタリア駆逐したプチ・ブルジョワ達によって、かくも盛大に開演された未来派のオペラ、金属的なめろでい、青磁色の空には女優募集の広告と、ダダイズムの集会の予告板とが蛾と戯れていた。
— Love on Drought 『恋の一杯売』 青空文庫
」 彼女の顔が廃艦のような色にかわると、ポール商会に金属的な悲鳴が聞こえた。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
そのどよめきと、せり合いが金属的な支那語と共に、把頭の机の周囲で起った。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
支那語の叫喚、金属的なざわめきが、遠くで騒がしく起った。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
そこで、彼等は、金属的な、悲しげな声を出した。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
宿舎からは、工人の金属的な、激昂した声が、やかましく事務所の方へもれて行った。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
妻と云ふ詞が従属的の意義をもつて居るとすれば、貴方は私の妻ではありません。
— 平出修 『計画』 青空文庫
子供が虫をつかまえたり、いじめたり殺したりするのは、やはりいわゆる種属的記憶と称するものの一つでもあろうか。
— 寺田寅彦 『芝刈り』 青空文庫